無煙・無臭化・Iotを利用した取り組み
環境設備
溶解炉で発生した煙は集塵機という環境設備で粉じんの除去を行っております。集塵機とは煙が内部の炉布を通過する際、粉じんを除去する機械で巨大な掃除機のような設備です。
溶解炉から発生した煙や排ガスは図1に示すように集塵機を通過することにより、大気汚染防止法の基準を満たす清浄な空気となって大気に放出されます。 当社では、近年「無煙・無臭化」のスローガンのもと環境設備に積極的な投資や設備更新を行っております。
エアカーテンの設置
風の強い日は煙が横風に流されてフードに吸引されず建屋内へと拡散することがあります。
建屋の扉を閉めると、リフトが通行する妨げとなり作業性が低下するためエアカーテンを設置し、作業効率を落とすことなく、屋外からの風を遮断しフードからの煙漏れを防止しています。
臭気センサーを設置
工場の敷地境界付近に臭気センサーを設置。臭気の常時監視を行い、異常があった場合には現場及び事務所に警報が鳴る仕組みになっています。
当社で原料として用いるスクラップを溶解する際、塗料・ビニール等の付着物が燃え臭いが発生する場合があります。 対策として、臭いの発生元を特定し、スクラップ受入れ時の検収強化や前処理など操業面の工夫を行っております。 さらに今年度は、工場内に臭気センサーを設置しリアルタイムの監視を行っています。基準値を設け早期の異常発見と速やかな対応が可能となる体制づくりを進めています。
振動センサーの取り付け
公害防止設備(集塵機)に振動センサーを設置。モーター振動値の常時監視を行い、センサーより得られたデータは、事務所の端末に送信されグラフ化されます。 通常と異なる振動値(異常振動)をすばやく察知し、故障の未然防止につなげます。
ドローンによる設備点検
煙突・ダクト・集塵機上部など高所の点検には、ドローンを活用。
高所は危険性もあり、従来点検の難しい箇所でしたが、ドローンの映像で設備の不具合を確認することが可能となり、安全かつ迅速な点検が可能。